農民画COLLECTION

楊徳良さんの作品

1930年生まれの楊徳良さんが農民画の制作を始めたのは1978年のこと。今年で79歳というご高齢ですが今でも農民画を描き続けています。しかも楊さんは子供のころ、片目の視力を失う事故に遭われたのですが、彼の農民画はそんなハンデを感じさせません。

作品「月儿下」は元宵節の農村を描いた作品です。中国では旧暦の新年を迎えた後、初めて満月になるこの日にお団子を食べtり、燈籠を飾る習慣があります。真ん丸の満月と木に吊るされた燈籠が静かな新年の夜の雰囲気をよく表していますね。

春雨蒙蒙」は、春雨のために作業を中止して引き上げようとしている農民と水牛を描いた作品です。絵の中のひとつひとつの構成物を見ると動きがありませんが、全体で見るととても動きのある作品で、急な雨に驚いている様子が生き生きと描かれています。この作品は1993年の「香港之窗杯中国农民画大赛」で3等を受賞しています。

黄牛过桥」は農民たちが牛を追いたてながら橋を渡ろうとしている姿を描いた作品です。「春雨蒙蒙」と違って、牛の造形が細かく描きこまれていて、まるで水墨画のような描き方ですね。また、この作品は牛たちがのっそりのっそりと歩いていて、作品全体から静かさと重みを感じます。

動と静を描き分ける楊さんの農民画。これからもお元気で農民画を描き続けてほしいですね。

  月儿下                               春雨蒙蒙   
 
黄牛过桥

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