農民画COLLECTION

陳富林さんの作品

陳富林さんの家は母親、妻、娘、娘婿、孫の“一家四代九人”が農民画を描く農民画一家。農民画村にあるアトリエには新聞での紹介記事が誇らしげに展示されており、以前紹介した農民画家・陳惠芳さんは陳さんの娘さんです。

陳さんが趣味で絵を描き始めたのは1957年のこと。小さいころは農村伝統のかまど絵を描くなど、もともと絵が好きでした。この時期の陳さんの作品はいわゆる金山農民画のスタイルとは違いますが画題は農村の日常風景からとっており、「家を訪れる人が面白がって次々に絵を習っていった」と語るように、この村のブームになりました。

63年からは画材に水粉(ポスターカラー)を使い始め、65年には村史・家史をセットにした連作を発表、県文化館の注目を浴びました。やがて74年に金山県文化館による農民画学習班が成立すると陳さんはその第一期生に参加。これまでの自分のスタイルと平面的・色彩豊かな金山農民画のスタイルを融合させ、以後制作した農民画は260点以上にものぼるそうです。

作品「凧揚げ」「赤と緑を広げて」は、ともに伝統的な金山農民画のスタイルで描かれた作品。冬の寒空の下、こどもたちが楽しそうに凧揚げをしている「凧揚げ」。誰の凧が一番高くあがるでしょうか?こどもたちの動きに動作があってとてもリズミカルな作品ですね。

作品「赤と緑を広げて」は布売りのおばさんがやってきて「これもオススメよ」などという会話が聞こえてきそうな作品です。伝統の藍印花布や土布(農家の手織り布)などが見えてにぎやかな作品です。この土布も最近ではすっかり少なくなってしまっているようです。

 
凧揚げ                        赤と緑を広げて
 

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